2013/09/02

見て、ふれて、味わって、現場から学ぶものづくり/商品力ステップアップ研修・第1回

こんにちは、ナイチュウです!

先日ぼくは、障害者施設の職員のみなさんを対象とした、「商品力ステップアップ研修」におじゃましました。

 

障害者の就労支援に取り組んでいる施設では、パンやお菓子、小物や工芸品など、様々な商品をつくっていますが、そこで働いている方々は、商品をさらにいいものにみがきあげようと、日々努力と工夫を重ねています。

「商品力ステップアップ研修」は、そんな施設で働く職員のみなさんを応援するために、施設の商品の販売促進などに取り組んでいる「とちぎセルプセンター」が企画した、3回シリーズの研修でチュ!

第1回目となる今回は、みんなでバスに乗ってお出かけ。
移動中の車内は、とってもにぎやか。
みなさん活発に情報交換をされていました。

 

バスは東京都内に入り、杉並区の西荻窪の駅前に到着。
そこから歩いてすぐのところにある、小さな雑貨屋さんを訪ねました。

 

こちらのお店は、障害のある方々がつくった商品を扱うセレクトショップ「マジェルカ」。

 

店内には、小物やアクセサリー、バッグやTシャツなど、ステキな雑貨がならんでいまチュ!

 

こちらのお店のオーナー・藤本光浩(ふじもと・みつひろ)さんは、今回の研修の講師のお一人。
百聞は一見にしかず——ということで、お客様が手に取りたくなる商品とはどういうものなのか、まずは実際に見ていただこうと、今回のお店訪問となりました。

 

魅力的な商品の数々に、興味が尽きない参加者のみなさん。
商品そのものだけでなく、ディスプレイのしかたなども気になる様子。

 
3回にわたる研修全体のコーディネートをつとめるのは、もう一人の講師、羽塚順子(はねづか・じゅんこ)さん。
羽塚さんは、福祉施設の商品プロデュースや福祉ブランドの向上に向けた研修・講義等を数多く手がけていらっしゃいます。

この日は、羽塚さんのご紹介で、もう1カ所お店を訪ねました。
到着したのは、世田谷区の三軒茶屋にあるレストラン「愛と胃袋」。

 

オーナーの石田恵海(いしだ・えみ)さんと、オーナーシェフの鈴木信作(すずき・しんさく)さんご夫妻がおでむかえしてくれました。
ステキな店内で、まずはお食事でチュ!

 

こちらのレストランでは、「日本のおいしいとやさしいをテーブルから」をコンセプトに、和食とフレンチの良さを生かした「和フレンチ」を提唱しているとのこと。

食材には、障害者施設などでつくられた野菜やパン、お米などをたくさん使っているそうです。

 

米粉パンは、島根県の障害者施設でつくられているそうですが、そのおいしさとかわいさにホレこんでしまったお客様が、このパンをモチーフにした写真展を開いたこともあるんだって!

群馬県の施設が製造にかかわっているソーセージも、お客様から「今まで食べた中で一番おいしい」と言われるほどの人気商品。

 

おいしいお料理でおなかがいっぱいになったところで、オーナーの石田さんから、お店を立ち上げる上でヒントになったことや、福祉分野の商品の魅力など、詳しくお話しいただきました。

 

一方で、これまでいくつもの障害者施設と交渉を重ねてきた経験をもとに、厳しいアドバイスもありました。
障害者がつくったことを「売り」にしても、商品そのもののよさや特徴は伝わらないし、商品が抱える欠陥や問題点を障害者のせいにするのも筋違い。
そして、取引先やお客様の信頼を得るには、最低限のビジネスマナーが必要・・・・。

障害のある方々が手がけた商品が社会に流通していくことって、とっても価値のあることたけど、その価値を高めていくためには、きちんと商品と向き合い、トラブルと向き合い、お客様に向き合っていくことが重要なんだってことなのかな。

実際の経験にもとづくアドバイスだけに、参加者のみなさんも真剣に耳を傾けていました。

 

つづいて、そのまま店内を研修会場としてお借りして、参加された施設のみなさんから、自分たちがつくっている商品の紹介していただきました。
セールスポイントをPRしながら、今後改良していきたい点などを発表。

 

講師の羽塚さん、藤本さんから、次々と繰り出される質問に答える参加者のみなさん。
試行錯誤と工夫を重ねてつくってきた商品も、あらためていろんな角度から問い直してみると、「なんとなくこうした方がよさそうだから」という、漠然としたとらえ方をしている面がたくさん見えてきます。

多くの施設に共通して見えてきた課題は、「商品の特徴をどうとらえるか」ということと、「適正な価格設定」。
「なんとなく」の影にかくれて、見えにくくなっているそうした課題について、講師のお二人から、いろんなヒントやアドバイスをいただきました。

 

今回の研修は、ショップやレストランで扱われている商品を、実際に見て、ふれて、味わいながら、自分たちの取組をいろんな角度から見つめ直す、とってもいい機会になったんじゃないかな。

「なんとなく」の奥にある、つくり手の思いや、商品の価値をカタチにして、その思いや価値を評価していただける方にしっかりと伝え、お互いに満足できるような条件で取引できるようにしていくことが大事なんですね。

次回は、「伝わる商品づくり」をキーワードにした実践的なワークショップを開催。
講師のお二人、羽塚さん、藤本さんからも、さらに踏み込んだお話やアドバイスが聞けると思いますので、またこのブログでくわしくご紹介させていただきたいと思いまチュ!

 

MotherNess/ヤサシイキモチ

代表:羽塚順子さん(編集者/ウェルフェア・プロデューサー)
URL:http://www.motherness.com/

 

Welfare trade shop マジェルカ

オーナー:藤本光浩さん
住所:〒167-0042 東京都杉並区西荻北3-4-2
TEL:03-6671-7164 FAX:03-6671-4775
URL:http://majerca.com/

 

Restaurant 愛と胃袋

オーナー:石田恵海さん オーナーシェフ:鈴木信作さん
住所:東京都世田谷区太子堂1-15-13 TOKIWAYAビル1F
TEL・FAX:03-3411-1296
URL:http://www.aitoibukuro.com/

 

とちぎセルプセンター

住所:〒320-8508 宇都宮市若草1-10-6とちぎ福祉プラザ内
TEL:028-622-0433 FAX:028-622-5788
URL:http://www.tochigi-selp.jp/

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