2012/08/15

アートの世界にハンディなし!/もうひとつの美術館

こんにちは! ナイチュウです。

みなさん、「アウトサイダーアート」や「アール・ブリュット(生の芸術)」って言葉、聞いたことありますか?
既成の芸術の影響を受けず、自然に思いのまま表現した作品、
主に障害をもった人たちの創り出すアートがこう呼ばれているんでチュウ。

写真:もうひとつの美術館

栃木県那珂川町にある「もうひとつの美術館」は、こうしたアート作品の展示と、ハンデキャップを持つ人たちの芸術活動をサポートしている、ユニークな美術館でチュ。

現在ここで、「東北をつなぐ みちのくの惠み」という夏の企画展を開催中と聞き、ぼくもおじゃましてみました。

写真:もとは小学校

明治大正の面影を残す建物は、2001年に廃校となった小学校の木造校舎を活用。

写真:入口でお出迎えする金魚

入口では、かわいい木魚がお出迎え。
これを「コン、コン!」と鳴らして、来館をしらせるんだそうでチュ。

写真:廊下

ステキな廊下を抜けると、かつての教室が企画展の展覧会場となっていました。
会場を案内してくださった館長の梶原紀子(かじはら・のりこ)さんに、この企画展の概要や、いくつかの作品を紹介していただきました。

今回の企画展は、絵画や版画、書や彫刻など、東北6県の18人の作家と2人の現代アート作家のコラボ企画で、64点の独創的な作品を展示。

写真:教室が展示室です

東日本大震災により、東北地方は沿岸部を中心に大きな被害を受けましたが、「東北にはこんな創作活動をしている人たちがいて、元気いっぱい活動しているんだよ。」ってことを、ぜひ見て、知ってもらう機会にしたい。
そんな思いで企画されたそうです。

作品のひとつ。
岩手県、八重樫道代(やえがし・みちよ)さんの作品、「ねぶた」。

写真:作品「ねぶた」

色づかいがとにかく素晴らしい!作家の心象がにじみ出ているようです。
自分の気持ちに素直に描いている。
それが魅力なんでチュね。

宮城県、松浦 繁(まつうら・しげる)さんの作品、「大地」 。

写真:作品「大地」

「地に足をつけて生きる大切さが感じられる」
と、梶原館長お気に入りのひとつ!

「アートとは、心のビタミンのようなもので、人間が生きていく上で必要なもの。
そんなアートをみなさんに届けようとするとき、障害をもった人たちの表現活動というのはとても重要な意味があります。
アートとして大事な表現とは何かを問うきっかけになるんです。」
と梶原さん。

「どの作品も生きるエネルギーにつながる力を持っていて、嫌味がなく、そのパワーをストレートに受け入れられる。
そういう作品を実際に見て、何かを感じ取ってほしい。」
そこで感じ取った何かが、見る人の心の原点回帰へとつながっていくことを願っているんだそうです。

写真:壁にもさまざまな絵が展示

この美術館を立ち上げた経緯も、梶原さんにうかがってみました。
「開館の準備をしていた12年前は、アウトサイダーアートもアール・ブリュットもあまり知られてなくて、創作活動はあってもそれを伝える人がいなかったんです。
既成の概念にとらわれない、ちょっと違ったアートがあってもいい!
だったらそれを伝える美術館がひとつぐらいあってもいいじゃないか!
そういった思いを込めて“もうひとつの美術館”と名づけ、オープンしたんです」
開館11周年記念の日に行われたワークショップにもおじゃましてみました。
この日は、書家の沢村澄子(さわむら・すみこ)さんが講師となり、一般参加者と企画展出展作家が交流しながら作品を制作。

写真:白いTシャツで作品を作ります

白いTシャツに、好きな色で、好きな文字を描く・・・。

写真:皆さん熱中しています

参加者のみなさんが、思い思いに絵筆を走らせると、Tシャツがみるみるカラフルな作品に変身していきます。

「アートの世界にハンディはないよ!」

そう語る梶原館長の言葉通り、感じたまま自由に表現している参加者のみなさん。

それぞれの個性が、ストレートに伝わってくる作品の数々。
こんな刺激的なアートの世界があるってことを、もっと多くの人たちに知ってもらえるといいな!

ちなみにこの美術館では、障害のある方々による雑貨や書籍などを販売しているミュージアムショップや、ステキなアート作品に囲まれながらのんびりとしたひとときを過ごすことができるギャラリー&カフェもあります。

写真:ミュージアムショップ

ミュージアムショップ

写真:ギャラリー&カフェ

ギャラリー&カフェ

この夏、家族やお友だちと、心のビタミンを補給しに訪ねてみませんか?

 

「東北をつなぐ みちのくの惠み」展 開催中!

  • 会期:2012年9月2日(日)まで
  • 入場料:大人700円 大学生500円
    ※小中高生・70歳以上・障害者・重度の方 付添300円
    ※団体20名以上10%割引(要予約)
  • イベント:スペシャルトーク2
    題目:「“東北”を繋ぐ “みちのく”を継ぐ」
    日時:8月25日(土) 13:30~15:30
  • 料金:当日の展示入館料のみ
  • 次回展示予定:「studio COOCA(クーカ)」(仮題) 9月15日~12月9日

もうひとつの美術館

  • 〒324-0618 栃木県那須郡那珂川町小口1181-2
  • TEL:0287-92-8088
  • FAX:0287-92-8088
  • 開館時間:10:00~17:00 (入館は16:30まで)
  • 休館日:月・火曜日(休日開館)、冬期、展示替え時
  • URL: http://www.mobmuseum.org/
このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ人は、こんな記事も読んでいます

コメント

コメントを残す

コメントについての注意

※お名前はハンドルネームでOKです。
※メールアドレスはフリーメール・携帯メールでも構いませんが、連絡が取れるものをご入力下さい。なお、メールアドレスは非公開です。
※頂いたコメントは、本ブログを運営する“とちぎナイスハート広め隊”が確認したあとに掲載します。掲載までにお時間がかかることがありますので、ご了承ください。
※なお、“とちぎナイスハート広め隊”が不適切と判断したコメントは掲載されない場合がございますので、ご了承ください。

このブログは、栃木県障害福祉課が運営しています。障害を持ちながら活躍する方や、その支援者の取組などを紹介しています。
以下、記事カレンダーや最新記事一覧、最新コメント一覧などの案内です。読み飛ばす場合、「記事に戻る」か「メインメニューへ」をお使いください。

記事カレンダー

2017年10月
« 6月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031