2012/02/29

人気の“あげもち” ふんわり、サックリの秘密!/「工房つばさ」おもな商品

こんにちは!「とちぎナイスハート広め隊」です!

昨年の春オープンした「道の駅しもつけ」。
「とちぎ元気グルメ選手権」でグランプリを獲得した「下野(しもつけ)丼」や、豊富な新鮮野菜を目当てに、たくさんのお客さんでにぎわっています。

写真:人気のあげもち

そんな「道の駅しもつけ」の一角に、おいしそうな“あげもち”を発見!

“あげもち”は、この地域でつくられていた伝統的なお菓子。
昔を懐かしんで買っていくお客さんも多く、人気の商品だそうです。
食べてみると、サクサクとした軽い歯ごたえの後、ほんのりとした塩味と甘みが口の中に広がる・・・。
「うまっ!」
思わず声を出してしまいました。

障害者施設でつくっていると聞きつけ、訪ねてみることにしました。

写真:工房つばさ外観

やってきたのは、下野市箕輪(みのわ)にある「工房つばさ」。
おもに知的障害のある方々が通っており、農作業、パンやお菓子の製造、下請け作業など、様々な仕事にたずさわっています。

おいしい“あげもち”がどうやって誕生したのか。
理事長の若林英二(わかばやし・ひでじ)さんにたずねてみました。

写真:理事長の若林英二(わかばやし・ひでじ)さん

「このへんでは、お正月に残ったおもちを干して揚げ、おやつとして食べる風習があったんですよ。」
旧・国分寺町で28年間町長をつとめた若林さんは地元の歴史や風習にとても詳しい。

「工房つばさ」では、隣接の田んぼでもち米の栽培を行っていますが、このもち米を使って、地元で昔から食べられていた“あげもち”を作ってみようと、若林さんが提案されたそうです。

 

訪ねた日はちょうど“もちつき”の日だったため、もち米をふかすところから見学することができました。

写真:もち米をせいろでふかす 写真:ふっくらと炊きあがりました

写真:お餅にしていきます 写真:冷ましたら味付け

せいろで蒸し上がったもち米をもちつき機でついたあと、これをいったん「冷まし」ます。
ここがおいしさのヒミツに迫る第1のポイント!
冷めないうちに味付けをしてしまうと、うまく混ざらず、味にムラができてしまうそうです。
あせらない、あわてない。

写真:第二の秘密は里芋

おもちが冷めたら味付け。第2のポイントは、「里芋」。
なんと、もち米のなかに里芋を混ぜてしまうのです!
里芋を混ぜることで、揚げた時に硬くならず、独特の風味と軽い歯ざわりが生まれます!

 

つづく第3のポイントは「重曹」を入れること。
これにより、ふわっとふくらんだ仕上がりになるのです!

さらに「塩」「砂糖」「青のり」を混ぜて味をととのえ、ていねいに伸ばすと“のりもち”が完成。
職員と利用者のみなさんの手際よい作業に見入ってしまう私。

写真:手際良くこねていきます 写真:のりもちが完成しました

こうした技は、各家庭に古くから伝えられてきたもので、家によって作り方や味付けに違いがあるそうです。

あとはスライスして揚げるだけ!
と思ったら、このまま4~5日「寝かされ」ます。

写真:丁寧に寝かされます

いい頃合いまで寝かされ、やっと小さく切り分けられていく“のりもち”。
このあと網の上に並べられ、乾燥室に運ばれ、「干され」ます。

写真:そして、干す

1枚ずつ裏返す作業を2日間繰り返し、最後は4週間かけて干す・・・。

この「干す」作業は、1月から3月にかけての寒く乾燥した時期が最適。
そのため「工房つばさ」では、1年分の原料となる“のりもち”を、この時期に一気につきあげ、乾燥させます。

農作業班のみなさんは、春から秋にかけて田んぼや畑で農作業に汗を流し、農閑期の冬は“あげもち”の原料づくり。
一年中活躍しているんですね。

干しあがった“のりもち”は冷凍され、出荷に必要な分だけ「なたね油」で揚げられていきます。
揚げると5倍くらいの大きさにふくらむので、何だかとっても得した気分!
割れないよう慎重に袋に詰め、晴れて“あげもち”の完成!

冒頭で紹介したように、この“あげもち”は人気を呼び、昨年は470㎏のもち米を仕込みましたが、すぐに品切れになってしまいました。
冬しか“のりもち”の乾燥ができないため、あとになって販売量を増やすことができない。
今年は600㎏に増量して、品薄状態を解消したいとのこと。
「たくさん食べられる!」
食いしん坊の私の期待も“あげもち”のように大きくふくらみました。

写真:ようやく”あげもち”が完成です!

それにしてもこの長い工程。
昔の人は、手間ひまかけておいしいものをつくっていたんですね。

「その土地で採れたものに、先人の知恵をかりて、磨きをかける。」
と若林さん。

素敵な言葉に感服していると、「これも食べてみて」と“たくあん”を差し出してくれました。

写真:たくあん

若林さんが心を込めて「先生方」と呼ぶ、地元農家のみなさんにご指導いただき、おいしい“たくあん”づくりにチャレンジしているそうですが、塩を控え、“蜂矢柿(はちやがき)”を加えてつけ込んでみたところ、その自然な甘みが受けて、評判は上々。
商品化も検討中だそうです。

この日は、近くの公民館で行われているお祭りに出店するため、職員と利用者のみなさんが販売に出かけていると聞き、施設長の鱒渕泰子(ますぶち・やすこ)さんに案内してもらいました。

写真:パン1 写真:パン2

店頭に並ぶパンは「工房つばさ」のもうひとつの主力商品。
「生地づくりから手間をかけて、ていねいに焼き上げているんですよ」と鱒渕さん。

おいしそうなパンやお菓子、さっきついていた“のりもち”が並ぶ「工房つばさ」のテーブル。
その周りはお目当ての商品を探す地元のお客さんでにぎわっていました。

写真:お客様でにぎわってます

春には田植え祭、秋には収穫祭、楽しいイベントにも地域のみなさんが参加してくれるとのこと。
地元の方の知恵をかりて商品をつくり、その商品が地元のみなさんに愛されている。
そうやって地域の方々とのつながりを大事にする中で、障害のある方に対する理解が深まり、みんなが暮らしやすい街ができていく。

「工房つばさ」を訪ねてみて、そんなことを感じました。

「道の駅しもつけ」にお立ち寄りの際は、おいしい“あげもち”を探してみませんか?

写真:みんなでお待ちしています♪

 

「工房つばさ」おもな商品

  • あげもち 300円
  • しいたけ 200円
  • 食パン(1斤) 200円
  • マーブル食パン(チョコ入・メープル入) 各250円
  • デラックス食パン(くるみ、レーズン入) 250円
  • あんパン 100円
  • 紫芋パン 120円
  • ※下野市の「道の駅しもつけ」、「JA小金井直売所」、「保健福祉センターゆうゆう館」などで販売されています。

社会福祉法人 はくつる会 工房つばさ・デイセンターつばさ

  • 〒329-0401 栃木県下野市箕輪425番地1
  • TEL: 0285-40-0388
  • FAX: 0285-40-6700
  • MAIL: hakutsuru@aurora.ocn.ne.jp
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コメント

“人気の“あげもち” ふんわり、サックリの秘密!/「工房つばさ」おもな商品” への4件のフィードバック

  1. グリーンローズ より:

    昨日(9/29) しもつけ道の駅でラスク買いました。美味しかったですよ。ガーリック味があるだけ4個とシュガー10個合計14個です。鬼怒川へのグループ旅行の帰りでしたが残金1,700円でなにかと思って見つけました。私がラスク大好きなんです。見た目もかわいいし皆に配って喜んでもらいました。、まずは金額第一で選びましたが、とても良かったです。
    私は、春日部在住ですが、結城市出身なので あげもちもなつかしいです。こんどはこちらも買いますよ。
    作っている様子など拝見しました。ますますのご活躍、発展を願ってます。

    • ブログ管理人 より:

      コメントありがとうございます。
      栃木県内の道の駅の中には、障害者施設でつくられたおいしいお菓子やパンなどを販売しているところもたくさんありますので、また栃木方面へ旅にいらした際には、いろんな商品を手に取っていただけたら幸いです。

  2. 高専 より:

    懐かしい揚げもち いや私の方(群馬)では海苔もちと言っていましたが 子供の頃母親が作ってくれて 最近無性に食べたくなりできれば 自分で作ってみようと思い探してました
    サクサク 軽い食感 味はあまりない記憶でした
    早速 求めに行きたいと思います

    できることなら レシピお願いします

    • ブログ管理人 より:

      コメントありがとうございます。
      お返事が大変遅くなってしまい、申し訳ありません。
      揚げもちは工房つばさでも人気の商品ですので、是非、お買い求めいただければと思います。
      なお、レシピ等の詳しい内容については、記載のある工房つばさの連絡先へ直接お問い合わせいただけると幸いです。
      今後とも、よろしくお願いいたします。

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