2012/02/21

今が旬です!とちおとめ/社会福祉法人天成会 すまいるわーく桜

こんにちは。
「とちぎナイスハート広め隊」です。

「イチゴ王国とちぎ」
昭和43年から生産量・日本一の座をずっとキープしている栃木県。
そんな栃木に生まれ育った私は、イチゴのスイーツが大好き!

今がまさに旬の“とちおとめ”を栽培している障害者施設があると聞きつけ、栃木市大平町に向かいました。

写真:すまいるわーく桜外観

出迎えてくれたのは「すまいるわーく桜」の施設長補佐・倉持光代(くらもち・みつよ)さん。
施設に隣接した農地約16アールに、とちおとめのビニールハウスが7棟並んでいました。

「“とちおとめ班”は、5名の利用者に職員がひとり付いて、毎日イチゴの収穫をしています」

写真:いちごを摘み取る職員

イチゴの実を傷つけないよう丁寧に摘み取っていましたが、その作業はなかなか手馴れていてスピーディー。

赤い宝石のようにツヤツヤ輝くイチゴに見とれていた私に気づいたのか、
「どうぞ食べてみてください」と倉持さん。

「甘い!」

感激している私に、
「今、とがったほうから食べましたよね。
今度は反対側、“へた”のある方から食べてみてください。」
そう言ってもうひとつイチゴをくれた倉持さん。

「甘~~~~~~いっ!!!」

「イチゴはとがった先端の方が甘いんです。
“へた”の側から食べると、最後に先端の甘みが舌に残って、より甘く感じるんですよ。」

イチゴ王国の住人として、しっかりおぼえておきます。

写真:先端部分が甘いいちご

ハウスの中には、1棟にひとつずつミツバチの巣箱を発見。
「受粉作業に大活躍してくれています。
受粉が均一でないと、実がきれいな円すい形にならないんです。」

ハウスの両サイドには、イチゴと違う作物の列が・・・。
「これ、ニンニクなんです。害虫を予防してくれるんですよ。」

温度計を見ると25度。
「常にこの温度を保つため、外側のビニールを上げたり下げたり。手作業でやってるんです。」と倉持さん。

こうした工夫と手間のおかげで、おいしいイチゴができるんですね。

写真:ハウスには知恵がギュッと詰まってます

1棟のハウスに植えられているイチゴは約1,600本、7棟で1万本を超えます。
12月初旬から収穫が始まり、5月まで実が成りつづけるとのこと。

収穫したイチゴは、いったん冷蔵庫で冷やされたあと、280gずつパック詰めされます。
取材に訪れた日の収穫量は、4パック入の箱が30箱。
立春を過ぎると徐々に収穫量が増えていくそうです。

写真:こんなに取れました

「平成19年に施設を開所してから、5シーズン目の収穫になりますけど、うちの職員は誰も農業の経験がなくて、まったくの素人だったんです。最初の年はホントに大変でした。」

そう語る倉持さんは、発達障害のある方の支援にも関心を持ち、開所当時から受け入れていたとのこと。

「発達障害とひとくちに言っても、アスペルガー症候群、ADHDなど、その種類や症状は様々で、いろんなタイプの方がいます。
大人になるまで障害があることに気づかれないケースも多いんです。」

具体的な言葉や数字を示されなくても、表情や言い方などから相手の言わんとすることを「なんとなく」察して、物事を処理する。
そういうなにげないことが苦もなくできてしまう人もいれば、苦手な人もいる。

「発達障害のある方は、あいまいな判断がとても苦手なんです。
イチゴの収穫も、時期や気温によって、どのぐらい熟した実を摘むかが変わってくるんですが、どのイチゴが今まさに収穫のタイミングなのか、最初は彼らを悩ませます。」

それでも日々の経験を積む中で、指先や目が、正確な収穫のタイミングを感じとるようになっていくそうです。

写真:真っ赤なイチゴがおいしそうです

「苦労して育てたイチゴが成長し、おいしい実を付ける。すごい達成感がありますしね。」

「和」を基本理念としている「すまいるわーく桜」では、様々な障害を持つ方を受け入れる中で、互いの違いを尊重し合うことを大事にしているそうです。

みなさんの周りにも、「つきあいにくい人」っているかもしれませんが、もしかしたらその人は「なんとなく」を理解できない自分に苦しんでいるのかも。
その違いに気づき、尊重することで、理解し合うための糸口が見つかる。
倉持さんのお話から、そんなことを感じました。
「すまいるわーく桜」では、イチゴのほかにも、シイタケ、トマト、キクラゲなどを栽培。
企業からの下請け作業や、お弁当販売も行っており、利用者は希望や適性に応じて作業を選べます。

中には、遠方から自転車で通っている方もいるそうですが、みな楽しそうに働いています。
「仕事って結構つらいこともあると思うけど、ここに来たら笑って働ける。
そんな場所であり続けたいという思いから、“すまいるわーく”と名付けたんです。」

そして春には、敷地から太平山(おおひらさん)に咲き誇る「桜」を望むことができるそうです。

大切に育てられた「とちおとめ」。
市場に出荷するだけでなく、宅配の注文にも応じていただけるそうです。
私が食べ尽くしてしまう前に味わってみませんか。

写真:是非ご賞味を

 

社会福祉法人天成会 すまいるわーく桜

  • 住所: 栃木県栃木市大平町川連277-1
  • TEL: 0282-20-0611
  • FAX: 0282-25-2161
  • URL: http://www.tensei-kai.or.jp
  • メール: sakura@tensei-kai.or.jp
  • 備考:
    とちおとめの宅配便承ります!
    月曜日から金曜日/8:30~17:30
    上記電話番号に、お問い合わせください。
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